「…いつか……いつかでいいから、月乃の気持ちとか過去とかが聞きたいな」



俺はもう少し月乃に近づいてみたいから。



「……いつかね」



月乃は無表情で言ったけど俺は少しわかった。



昔の月乃なら「言わない」って言われてたと思うし。


前に比べたら少しは信頼してもらえるようになったのかもな。



「おやすみ」



俺は少し笑ってまた眠りに就いた。










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「あれ…」



俺はまた目が覚てしまった。



起き上がるとさっきよりはマシになっていた。
しかもおでこの上には濡れたタオルが置いてあった。