ヒースがそう言った瞬間、砂をけった音がした。
するとヒースの後ろからナイフを掲げた男が現れた。
ヒースからは死角になってヒースは動くのが少し遅れている。
「ヒースッ!!」
俺は叫んで考えるよりも体が先に動いて俺はヒースの背中にまわって後ろから抱きしめた。
“ザクッッ!”
「うっ!!」
嫌な音と共に、俺の背中に激痛が走った。
「ラックッ――!!」
遠くのほうでヒースの悲痛の声が聞こえた。
そういえばヒースが叫んだの初めてかも…
そんなことを思いながら俺は意識を失った。
--…ふと気が付いて片目を少し開けると、俺の目の前にはヒースの顔があった。