【水葉サイド】
今、機内食を食べている途中…
隣では馬刺を美味そうに食べている羽亜がいる。
「サーモン少し食べたい!」
チャンス!

「俺も馬刺食べたい。サーモンあげるから交換しよ?」
「ぇえ!?…しょうがない。」
「じゃ、あーんして」
食べるかな?
「ぇえ!?自分で食べられるもん。」
言うと思った。
「ほら、早く。」
そう言って口元にフォークを近付ける。
──パクっ
お!食べた…俺もやってもらお!

「あーんってやって?」
「あーん?」
なんで疑問なんだ?
パクっ…旨い!
こりゃはまる!!
「どぉ?美味しい?」
「旨い!」
「やっぱりね。」
おいおいおい、羽亜が作ったんじゃないだろ!
でも、いつかは、俺のご飯を作ったりするんだよな…早く婚儀をしたいな。
でも、メイドたちが勝手に作るか…
もし、そうなったら羽亜でも、食べて待つか…
早くスイスに着かないかな?