二人が出て行ってしまった後沈黙が続いた。

「…」
最初に口を開いたのは、稲ヶ崎。
「仕事内容を教えてあげる。」
「そうでしたわ。」

「やることは、1つ。」

「1つですか。」

「学園にきて、特別室で俺と過ごすだけ。」

「え?」



少しの沈黙。

「以上。仕事内容の説明終了。」
「本当にこれだけですの?」
「あとは、行事の話をするだけだ」
「わかりましたわ。」
「自己紹介が遅れたね。俺は、稲ヶ崎水葉。」
「私は、水無月羽亜ですわ。」
「知ってるよ。俺のことは水葉と呼んでね。」
「わかりましたわ。」


「じゃ、俺たちの教室に行こうか。」
「式典はどうするのです?」

「時間になったら行くから。まずは、教室に。」

「そうですわね。」

がちゃ

私たちは理事長室をでた。