『君は水無月財閥の娘さん。優秀でお美しい。そこで、貴女には、この学園の姫になってもらいたいんだ』「姫とはなんですか?」
『それは、この学園のトップに立つものの名。』
「では、私がこの学園のトップにと?」
『そうでございます。』




「わかりました。」
『おお!それは、嬉しい。では、話を進めよう。』

「では、その仕事内容を教えてくださいますか?」
『では、その前に…入ってきなさい。』
ガチャ
学園長の声である男の人が入ってきた。
『こちら、水無月さんのパートナー稲ヶ崎さん。』
「パートナーですか?」
『貴女が姫で、こちらの方が王子。』

「王子ですか?」
『これから、二人でこの学園のトップをしてもらいたい』

「あ…あの…」
『何かご不満でも?』
「仕事内容を聞いていないんですが…」
私はゆっくりと聞いた。

『ぁあ、そうだった。仕事内容は王子に聞きなさい。私はここまで。』
そう言って、学園長は甲斐を連れてこの部屋から出ていってしまった。