【水葉サイド】

本当は、気分で言ったわけじゃない。

執事にとられたくなかったからだし。

でも、それだけじゃない。


羽亜の顔色がどんどん悪くなっていたと思ったんだ。

こんなこと、羽亜には
言えないな…

「あの、カルボナーラもうすぐでできるから!」

「お!美味しそうな香りだぁ!」


「じゃ、席について待っててね!」

「わかった。スプーンとフォーク用意しておくね。」

「あ、助かります!」

それから、数分後


羽亜が作ったカルボナーラが完成した。

『いただきます。』

俺は、カルボナーラを
口に入れた。


う、うめぇ〜!

ホント、美味しい!

「あ、味どうかな?」

「美味しい!」

「よかったー。」

羽亜を見てみると
本気で喜んでいる。

可愛い!


「羽亜さ、カルボナーラ以外でも何か作れるの?」

「料理は得意だからね…注文があったら作るよ?」

まじかよ!
俺、ハンバーグとロールキャベツが好きなんだよね〜

なんて言えないしな…


「得意料理は、ハンバーグかな?」

まじかよ!

「じゃさ、今度ハンバーグ、作ってよ!」

「いいよ!」

こんな会話をしながら
昼食をとった。