「ちょっとどこまでいくの!?」

私は息を切らせながら言った。

「あそこの家が私の家なの♪」

そこには大きな屋敷があった。

「・・・・(絶句)」

おおきな門まで来ると

「さぁ、入りなさい。」

女の子はフッと笑って門をくぐると

「お帰りなさいませ。お嬢様。」

そこには何人・・・いや何十人ともいえるくらいのメイドさんがいた。

「お嬢様のお友達ですか?」

近くにいた一人のメイドさんが聞いてきた。

「ええ。渋谷であったの♪」

するとメイドさんたちは見る間に顔を白くして

「お嬢様!渋谷は行ってはいけませんと何度もおっしゃったら分かるのですか?

 お嬢様はここの跡継ぎなんですよ!もし、誘拐なんてあったらどうするのですか?