【短】好きなのに…





そして日曜日。

ピーポン


輝流かな。

「はい。」


「よっ!久しぶりだな。」


「だな。
まぁあがれよ。」







「さっそく本題だけど、何があったんだ??」


本当にさっそくだな。


「それなんだけどさ…」



俺はこの1ヶ月にあった事を言った。

輝流は時々相づちをうちながら聞いてくれた。




「そっか…
そんな事があったんだ。
でもなんで由季ちゃんは北海道にいたんだろうな…」


輝流も由季の事をよく知っている。


「さぁ。その男ならなんか知ってそうだよな。

俺の知らない間に何があったんだろ…」


「…俺はよく言えないけど蒼空はより戻したいんだろ??」


「当たり前だろ。
理由も言わないで振られたんだ。
せめて理由だけでも聞きたい。
まだ諦めがつかねぇよ。」


「そうだよな。


あ!由季ちゃんの友達の里依[リエ]ちゃんとか何か知ってるんじゃない??」


「あぁ。そっか…

でも俺、里依ちゃんの連絡先しらねぇよ。」


「あぁ大丈夫。俺が知ってるから。」


それから輝流に聞いた里依ちゃんの番号に電話をかけた。