後から聞いたはなしによると、由季のおばあさんが京都に住んでいるためおばさんから京都に行ったら??って言われたそうだ。



それから由季と蒼斗は俺のマンションへ引っ越してきて一緒に暮らし始めた。



「なぁ由季。なんであの時北海道にいたんだ??」


「…北海道??なんで知ってるの??」


「たまたま出張が北海道だってそこで由季を見つけたんだよ。
しかも男といなかったか??」


「そうなんだ。

男??…あぁあれはいとこの俊兄だよ。
俊兄が気分転換に北海道に旅行に行こっか。って言ってきたからさ。」


「……えぇぇぇぇぇ!!そうなのか。
俺はてっきりあの男と付き合ってるのかと思った。」


「あはははは。

あり得ないよ。」


「だってお前里依ちゃんに手紙渡しただろ??
あれに守りたいものが出来たとか、大切な人にもらった大切なものとか紛らわしい事書きすぎ。」


俺はそう言ってふて腐れたふりをしたら由季が慌てて…

「ご…ごめん。今も昔も蒼空だけだから。あたしが好きなのは。」

とフォローしてきた。


「これからお前が離してっていっても離してやんないから。」

「あたしも離れないから覚悟しててよ。」