無口なDarling



「行きたくなーい!!」


「澄子!!いつまで寝てるの!早く学校行きなさい!」


朝、お母さんに学校を休みたいとねばったものの即却下。


くっそー!!


しぶしぶ学校までの長い道のりを歩く。


今日は猛と一緒じゃないからすっごい長いな。



いつもいつも私から「一緒にいこう」の鬼コールをしてたっけ。


だから猛もしぶしぶ付き合ってくれてた。


朝、私が電話をしなければ一緒に行くこともないのかぁ・・・。



切ないなぁ。



結局私ばっかりなんだよね。一緒に学校に行きたいのもデートしたいのも。



もう・・・自信喪失した今、誘う事もためらっちゃうよ・・・。



「おい」


はぁー。このままサボりたい。


「・・・おい」


サボる・・・


サボろう!!!


くるっと回れ右をした瞬間にゴッチーンと音を立てて、額になにかがぶつかった。


「!?」


ぶつかった場所を両手で押さえて、涙目ながらも上を向いた。


「猛!?」


「ちっ。さっきから呼んでるっつの。」


え。嘘、全然気づかなかった・・


でもどうしてここに??もしかして待っててくれたっとか? まさかね?



「午前サボるぞ」と言って腕を捕まれる。


嫌だ!まだ頭の中整理ついてないんだよ!


「たっ猛!!サボるのはよく・・・ないよ!」


「あ?お前今、サボろうとしてただろーが。」