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帰り道沈黙が続いていてちょっと気まずい。
でも、やっぱり私は猛の事好きだなぁ・・・
允君も私をかばってくれた事なんだけど、暴言を吐いたりちょっと怖かった。
それに特別何かをされたわけじゃないから、あれじゃあなんだか可哀相だった。
そんな時、猛は私の気持ちが分ったように允君の事止めてくれた。
手を出すわけでもなく、暴言を吐くわけでもなく対処してくれた。
無意味に怒鳴ったりしない猛はがすごい好き・・・
見かけはちょっと怖いのに、そうゆう所の区別をちゃんとしてる猛がすごく好き。
「悪かった」
ボーっと、そんなことを考えていると猛が口を開いた。
「・・・え?」
猛からの不意打ちの謝罪。
でも、猛から謝られる事なんか思い当たらない。
「さっき。允も悪気があった訳じゃねーから許してやって」
あいつ短気なんだ、っと軽くため息を付きながら笑った。
「ううん!だって私のために言ってくれた事だし!」
そう言うとちょっとムスっとする。
「なんかムカツク」
へ!?
「お前のためなんだけど・・・なんつーかムカツク」
そう言ったままブスっとしてしまった。

