はっ!!


「ちょっと!!」


「・・・何この子ぉ」


ギロっと先輩達に睨まれて、ちょっと怯える。



だけどここで負けるわけにはいかないんだから!


「猛は私の彼氏なんです!!」


グイっとめんどくさそうな顔をしている猛の手を取り、腕に絡みついた。


「だから何な訳ぇ?」


・・・へ!?


「彼女だからなによぉー?猛君を彼女だけが独り占めする、なんて法律ないでしょぉ?」


語尾を甘ったるく伸ばさないでよね!


しかも何その屁理屈!


「とにかく!先輩だからと言って、猛に手を出すようなら・・・許しませんから!」


そう捨て台詞を吐き、猛の手を引いて学校を出た。



あの先輩達・・・たしか昔から何かと言って猛に付きまとってたっけ・・・


猛が体育をしてればキャーキャーと窓から騒ぎ、


猛の姿を見るなり騒ぎ出す。


「・・・プ」


いきなり頭上から笑い声がする。


不思議に思い上を見ると、いきなりキスをされた。



「・・!?んっ」


何!?何!?


「澄子、強ぇーな。」


クックックと肩をゆらして笑う。


・・・もう!!


猛が何も言わないからでしょー!?