「で?なんで機嫌わりーの?」
頬にキスを落としながらそう聞くと、ボソボソと言う声が聞こえた。
「・・・猛、昨日飲み会だったんでしょ」
「あ?言っただろ?」
昨日はクラスの集まりがあった。黙って行くとうるせーから、メールしたはずだ。
「女の子もいたって麻生君が言ってた!!しかも仲良く喋ってたって!」
うわーんと机に伏せる澄子。
・・・あの野郎。嘘ばっかり付いて、俺らで遊んでやがる。
「バカ。いねーよ。途中で女が来たから帰ったし」
机に伏せていた顔だけを上げて、「本当?」と首をかしげる。
ちょっと潤んだ目に上目遣い。
これは間違いなく誘ってるよな?
「帰るぞ」
「えぇ?まだ話!」
「ヤりながら聞く」
「え・・・?え!えぇ!?」
俺に腕を引っ張られ、少し体制を崩しながらも一生懸命走る。
「猛~!??」