でも・・・それは過去なんだよ?
渉を忘れて、猛に恋をして・・・
猛と付き合い始めて、
猛と初めてエッチした時、ありえない位幸せだった。
普段無口な猛が、すごい優しかった。
渉よりも大きな手で、同じように頭を撫でてくれたけど、渉に撫でられたときよりも何倍も幸せだったの。
だから、猛と私の邪魔をするのは渉でも許さない。
だからはっきり「猛以外の人とは連絡は取らない」そう言った。
でも・・・
あんな悲しそうな顔されたら・・・誰だって気にする。
特に、昔好きだった人ならなおさら。
「澄子?」
「・・・え!?」
やばっ!猛といるのに考え事なんかしちゃった。
今は、屋上で猛とお昼ご飯を食べている途中だった。
「猛ごめんね??ちょっとボーっとしちゃった」
「・・・ん」
ズキン・・・
猛が見たことも無いくらい悲しい顔で笑ってる。
バカ!私が考え事なんかしてるから・・・
「猛ごめんね?」
そんな顔をさせたのが私なら謝るから・・・
そう思って必死に謝る私に対して、
「なんでそんな謝んの?・・・謝るような事考えてんだ?」
猛の口からは聞いたことも無い位低い、冷たい声。
そして、苦笑いする猛の目には私が映っていなかった。
「違う!違うの!」
必死に猛の腕に抱きついた。

