「最近澄子いい感じだったもねー!!」
「いい感じって言うか、その・・・まぁ挨拶位は・・・」
照れたようにモジモジ話す澄子。
なんだよ、俺と喋るようになったと同時に、他の男とも仲良くなってたのかよ。
「千代・・・あのね・・・」
少しテンションが低い澄子。・・・少し緊張したような声だった。
・・・まさか。
「うん?」
その後、澄子は俺が聞きたくない一言を口にした。
「私、告白するね」
・・・そうだよな
最初からお前はみかん野郎が好きだったんだもんな。
俺はそれを知っててお前を好きになったんだ。
・・・好き・・・
今なんの抵抗もなく好きだって思った。
「今さら気づくなよってな。」
俺はそのまま芝生の上で横になった。
季節は春。
お前と出会ったのは寒い冬。
夏になる頃には忘れてるか?
違う男と歩くお前をみるのか?

