無口なDarling



次の日、出席のことで進路担当の教師に呼び出されその教師が持つ担当のクラスに行く事になった。


ハァ~・・・最近はちゃんと来てたじゃねーかよ。



1年4組・・・ここか?


ガラっと開けると窓側に座る澄子を見つけた。



・・・こいつこの組なのか。


廊下側に立っている俺に気づく事無く、いつもの女と数人の女と話している。


少し観察していると、そいつは明るくて、うるさい。そんな女だった。


だけど、周りの女達も楽しそうに澄子と話をしている。



・・・こんな奴が隣にいれば楽しいんだろうな・・・そんな風に思いながらずっと澄子を見ていた。


「・・・」


視線を感じのか澄子がこっちに振り向いた。



すると、こっちを一瞬見たくせにパッと視線を机に戻してしまった。


は?そんなあからさまに目逸らさなくてもよくね?



それからは大人しくなってしまい、あの元気な声を聞くことができなかった。




何故か、もう少しだけあのうるさい、元気な声を聞いていたいと思った。



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その日の昼休みは担任に呼び出しをくらい、例の“恋バナ”を聞くことはできなかった。




・・・ってゆーか、俺キモくないか??いくら自分の溜まり場だったとは言え毎日女の恋の話なんかを楽しみにして。



・・・



「キモ」