無口なDarling



その次の日も、その次の日も、俺は凝りもせずに澄子という女の“恋バナ”に付き合った。(勝手に聞いてただけだが)



この何日かで澄子(すでに呼びつけ)とみかん野郎は何回かすれ違ったらしい。



澄子はみかん野郎の教室に何回か用事がある振りをして行ってるらしく、みかん野郎の姿を見れた日はここで興奮している。


ってゆうかあいつ俺の教室にも何回も来てるだろ。忙しいやつだな。



「あ~話したいな~~」



すれ違うだけでは足りなくなったようだ。




「ねぇ~千代~どうすればいいかな~!?」



そういうと、なにやら千代という女が澄子にこしょこしょっと耳元で何かを言った。



・・・なんだよ、俺には秘密ってか?・・・って別に参加してること気づいてねーか。




でも気になるな。絶対ベタな事とかしそう。


_______________________



ドン!!



放課後俺が階段を下りると、後ろから何かが落ちてきた。



・・・カバン・・・?


なんでカバンなんか落ちてくうんだよ、痛ぇーな。



落ちてきたカバンを拾い上げ、振り返るとそこには澄子が立っていた。


「あ」


うわ。なんか知り合いみたいな気ぃする。