無口なDarling



チラっと見たからには、両方ともチビ。



一人は肩下位までの茶色のストレート。


もう一人は長いパーマのかかった女。



・・・チラッとだからそれしか見えなかったな。



まぁどうでもいいけどな。





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「んっ・・・猛・・・!」



薄暗い部屋で、俺は好きでもない女を抱く。相手は特に決まっては無く、たまたま連絡が来た女。



「やっはぁ・・・」


「声抑えてろ」



喘ぎ声を聞いてもウザイとしか思わない。



迫ってくる女を拒否るのも面倒だし、俺の欲を出して終わり。



「猛って最低だよね」


終わったあと、その女はそう捨て台詞を吐いた。


多分、途中で声を聞くのも嫌だから手で口を押さえた事を怒ってるんだろう。



「あ?」


「でも格好いいから許しちゃう」



こんな生活を送っていた。


好きな女なんていねーし、特にやりたい事もないし。


目的も無く学校行って、意味も無く女抱いて・・・


そんなやる気の無い生活だった。