「言っとくけど、お誕生日ソングなんか歌わねーからな?」
「うん・・・いいよ、全然いいよ・・・」
どうしよう
すっごい・・・嬉しい・・・
「ケーキ屋なんか恥ずいからババァに頼んだ。そしたら・・・」
猛らしい・・・猛にケーキ屋さんは似合わないもんね?
パチっと電気がついて、可愛いケーキが目に入った。
チョコレートのプレートには・・・
「ババァ、訳わかんないよな」
TAKERU-SUMIKO
HAPPY BIRTH DAY
と書いてあった。
「なんで俺の名前が書いてあるんだよ、って感じじゃね?」
なぁ?
っと同意を求められたけど、笑える余裕なんて私にはなかった。
「澄子??」

