無口なDarling



って感じで、今日の澄子とのデート計画が決まった。



何も知らない澄子は、(あんなに細かく計画書まで書いてた癖に何の目的で書いたのかは知らないらしい)



「映画でも見に行くか?」



と聞くと、顔を輝かせて頷く。



・・・可愛いし。



バイクを止めて映画館に入ると、今上映してる映画がスクリーンに出ている。



いつもは俺が恋愛ものに興味を無いのを知ってか、アクションとかだったりする。



だから今日も澄子はいつも通り流行のアクション映画などを見ている。


そんな澄子に声をかける。


「これにするか?」



スっと、今話題の恋愛ものに指を指した。



「・・・え!?」


澄子はびっくりしたように、でも嬉しそうに俺の顔と指の方向を交互に見る。


「いいの!?」



「あー」


ぎゅっと手を握って、ありがとうと言って顔を赤くする。



・・・いつもこうやって、澄子の見たいやつを見せてやればよかったな・・・。


っと思っていると、パンフレットを見ながら



「でも猛が恋愛もの好きなんて知らなかったなー」



っと澄子が呟いた。




・・・おい。違げーだろ。