涙が愛しさに変わるまで



「くくくっ!またツンデレになっちゃった〜」



桐沢社長はおもしろがるように笑った。



「ま、本当に用事これだけだしきるわ。」



笑い終わると桐沢社長が言った。



あたしはさっき笑われたので少しムカついていた。



………別にきっても寂しくなんかないもん。



「じゃあ、また明日な。」



そう言って電話はきれた。



プーッ、プーッと言う虚しい音だけが耳にはいってきた。



あたしは受話器を静かに置いた。



………あ〜!
なんで「また明日!」ぐらい言えないんだろう。