涙が愛しさに変わるまで



もぉ……次どういう顔すればいいのよ……。



あたしはコーヒーを作り、社長室の前まで持ってきたところで止まった。



一つ大きな深呼吸をしてドアをノックした。



「桐沢社長、コーヒーいれてきましたよ?」



あたしがそういって中にはいって見ると桐沢社長は寝てた。



……人がせっかくコーヒー持ってきたのに。



「……ぃ」



なに言ってんだろ?



あたしはゆっくり近づいた。



「……ま……ぃ」



寝言であたしの名前!?



心臓がドキンと音をたてた。