「……ヒック、…うぇ」



あたしがまた泣いたのにはわけがあった。



それは数時間前……



「まーーーー子!!」



「な、なんですか!」



桐沢社長は椅子に座って、ぐるぐる回りながらいった。



「まー子ぉ!止まんない〜!!!」



…………バカなのかな?



足を床につけば止まるんじゃないの……?



「あの〜。床に足をつけば……」



あたしが言うと桐沢社長は床に足をついた。



「ちぇっ。まー子が止めにきてくれるかと思ったのに〜。」



子供みたいに言う桐沢社長にキュンってしながら、あたしは笑った。



「……なんだよー!そんな笑ってると襲うよ?」



急にニヤッと笑ってSになる桐沢社長。