涙が愛しさに変わるまで



短い電話。



だけど亮はいつもあたしのことを考えてくれてる。



あたしが疲れてるのを知ってるから、たぶん短く終わらせてくれたんだと思う。


……本当ごめんね。



……ねぇ、亮。



亮はそうやって、あたしのためにつくして幸せなの?


あたしはさ……こうやって自分を責めて、亮に謝って……それでいいのかなって思う。



あたしはそれで……楽しんでるのかな?





このときにはもう、だいぶ決心が固まってきてたんだ。



だけどまだ、ほんの1%に望みをかけてた。



でも……もう99%、あたしはあの人のことを思ってた。