「ごめんね。」なんて謝らせて。 しかも自分はなんにも亮のこと考えてなんかなかった。 謝るのはこっちのほうなのに……。 あたしは亮に電話をかけた。 二、三回目のコールで亮が出た。 「もしもし?真依?」 「うん……ごめんね。なんか心配かけちゃって」 「ううん。大丈夫だから。そんなことより真依ゆっくり休んで?」 「……ありがとう」 「うん。じゃあまたね。おやすみ」 そう言って電話は切られた。