*桃花side*


あたし、出るんだよね…。

ダイエット…しなきゃ。

「ねぇ、光輝。照明ってどんな感じに当たるか、教えてくれない?」

「あぁ。いいぜ。出てきた女、一人ずつライトを当てるそうだ」

そうかぁ…。

しっかり、ライト当たっちゃうんだ。

「桃花。絶対に負けんなよぉ!」

「大丈夫。桃花は負けん気だけは強いから。昔からそうなんだよなっ!」

「ぶぅ~!!…でも、負けるかも知れない。今回は、自信ないかも」

いくら、負けん気強くても、今回はちょっと…。

すると、あたしの頭の上が、ズシンと重くなって…。

「大丈夫だっ!もっと自身を持て」

「う…うんっ!!」

急に、自身がこみ上げてきた。

そうしてるうちに、教室に着いた。

「桃花ぁ!!」

「光輝ぃ!!」

蜜乃と尚斗君が、あたし達の目の前に嬉しそうな顔で寄ってきた。

「あたし、尚斗君と付き合うことになったのぉっ!!」

「俺、蜜乃と付き合うことになったねんっ!!」

……え?