ダンダン…。
キュッ…。
バスケ独特の音が聞こえる。
「バスケの子。今から、舞台使っちゃうけど、良いかしら?」
すると、部長らしき人が…。
「良いですよ。舞台は使いませんし、僕らの事は気にしないでやってください」
「ありがと。じゃあ、女子はわたしと飾り付け。男子は谷峨杜くんと、照明や幕についての説明。じゃあ、始めっ!!」
波重がそうゆうと、男子と女子が別々になった。
「じゃぁ、まず今からは、照明についての説明をします。えっと、参加者は全員で10人いると波重先生から聞いています。なので、1人出てきたらスポットライトを…」
「ちょ、ちょっと待て。照明の演出は…谷峨杜がやんのか?」
岳屯が谷峨杜に聞いた。
「そうですが…何か?」
「センス…あんのか?」
「失礼ですね。これでもこの職になる前は、テレビ局で照明やってましたから」
そんな凄い職から、こんなつまらない職に…。
「じゃぁ、照明のセンスは、谷峨杜に任せて良いってことだな?」
「モチロン。良いですよ」
照明の話がここから続いた。
「じゃあ、出てくる女子に、スポットライトあてて、全員出てきたら、舞台の照明をつける。これが入場のときの照明」
「「「はぁい」」」
俺達の仕事はとりあえず一旦終了になった。


