「ねぇ、あたし達、生徒会の集まりに遅刻すると思う?」

「思う」

そ、即答しなくても…。

「まぁ、まだ分かんねぇよ。俺らの走るスピードを、もっと上げれば間に合うんじゃね?」

「えぇぇえぇ!!!これであたし、限界なんだけど…」

結構、あたし息上がってるよ…。

それなのに、光輝は、余裕な顔してらぁ。

「とにかく!走んぞ」

「は、はいぃ!」

あたしと光輝は、今以上のスピードで走り出した。



≪校門≫

「はぁ、はぁ…。疲れた」

もう…ムリ。

「てゆうか…みんな居なくないですか?」

もしかして、普通の時間にも遅刻ぅ!?

「俺ら、早く集まるんだぞ?」

「……あ。そうだったね。あははぁ!!」

そうだったね。

「じゃあ、生徒会の集まりに…」

「ギリ間に合った。まぁ、行こう」

そう言って、光輝はスタスタ歩き始めた。

「ちょっ!待ってよぉぉお!!」