櫻桃~サクランボみたいな二人~



#光輝side#


≪次の日≫

_チュンチュンチュンチュン_

「ふあぁぁあぁぁ…。朝か。…ネム…」

重い瞼を必死に開けようとする…俺。

窓の外を見ると、桃花はまだ寝てる。

「桃花…。遅刻すんぞ」

俺は部屋を出て、リビングに向かった。

「あら、光輝。早いのね今日は」

「学校に早く集まんねぇといけねぇんだよ」

「桃花ちゃんは?もう起きてた?」

あいつ、まだ寝てたよな…。

「寝てた」

「あんた、早く準備して、起こしてあげなさいよ」

なんでぇ?!

「さっき、眞薙華から、桃花を起こすの、光輝にお願いしたいって」

「マジかよぉ…」

あ、チナミニ、眞薙華とは、桃花の母親であり、俺の母さんの幼馴染みでもある。

「そうと決まれば、早く準備してっ。行きなさいっ!」




俺は、強制的に、桃花を起こすことになった。