今、あたし達は屋上ドア前にいる。
なぜかと言うと、真矢那ちゃんと蒼慈君の関係がどうなるか気になるから。
いわゆる、盗み聞きってやつ。
「おい、桃花。あいつらが何話しとるんか、教えろや」
「教えろやって言われても…聞こえないんだもん。しょうがないじゃない」
すると…。
『真矢那さん、あのさ…。僕、真矢那さんのこと…好きなんだ///』
やっぱり、告白じゃぁん!
『だから…真矢那さん、僕と付き合ってくださいっ!!』
さぁ…真矢那ちゃんは何て答えるのかなぁ?
『うん。あたしも蒼慈のこと…好きやってん。宜しくお願いします』
やったぁ!!
…ちょっと待てよ。蒼慈君の好きな人は、真矢那ちゃんってことは…。
詩穂音ちゃん…失恋ってことじゃんっ!!
「やったね桃花。尚斗くんも」
「ホンマや…。よかった…」
尚斗君は安心したのか、フラッっと、倒れた。
「ちょっ!尚斗…ぅおっ!」
_ギィィィィィ_
「あっ…ヤッベ…」
「こ、光輝、桃花?!それに、蜜乃に、尚斗まで…」
「ど…どうしてここに…」
あははぁ…。
「まぁ、それはおいといてぇ。良かったね、真矢那ちゃんっ!!」
「あ、あぁ…///」
まぁ、いいことにしとこう!
私達は、それからしばらく、屋上で話していた。


