中央線を走る電車に揺られている。 揺れに任せて届いたメールを消しながら、 僕は目的地へと送られる。 矛盾だ。 八王子。 大学へ行くバスに乗り換える頃には手持ち無沙汰で、 元どおりになったメールボックスを、 僕はほうけたように眺め続けた。 もしも中学で、 いやそれより前から友達らしい友達がいたなら、 こんな事にはならなかったと思う。 楽観的な予想にしか過ぎないが、 せめて友達との経験があれば、 からかいと本当の区別くらい付く知恵が与えられたろうに。