雪の朝のような静けさ。 降り続けた雪は途切れた。 終わり方もまた唐突で、すっかりこわばった僕の体は動かない。 画面の隅の時計が一つ進む。 同時に、僕のできあいの備えも一分前に投げ捨てられた。 体が楽になっていく。 無言のメールは何も教えてくれない。 イエスかノーさえ、僕次第。 気持ちを惑わすだけだった。 ただのきまぐれか、伝えたい何かがあるのか。 メール画面をクリアして、アドレス帳を表示する。 手引きに沿わされた行動なのかと疑いながらも、 求める価値の大きさに理性は負けた。