――あれから月日が経ち、私は高校1年生になったばかり。 ―コンコンッ。 『はぁ~い』 部屋で寛いでいると、ドアを誰かが叩いた。 「凜、入って良い?」 『直くん?どうぞ』 直くんが部屋に来るなんて久しぶり。 高校卒業してすぐに就職したお兄ちゃんは忙しいみたい。 特に最近は中々顔を合わせなくなってしまった。