「うん。じゃあ、かえる。」
「おう。」
「また、なんかあったらいつでも連絡しておいで。」
「おう、さんきゅ。」
「じゃあね。」
そして、私は新に背を向けた。
しばらくして
「美羽!」
振り返って
「俺、親が厳しくてさ!留学しろって。だから・・俺明日イタリア行ってくる!」
「え!?」
と、私は目を大きくして驚く。
「だから、もう美羽とは会えない。じゃあな!!!」
そういって、無邪気に笑う新。
なんで・・・なんでいつも新は急なの?
「ちょ、ちょっと待って。」
「じゃあ。」
という新たの手をつかむ。
「どういうこと?」
「そういうことなんだ。」
「じゃあ、なに?北海道もうそ?」
「ううん。あれは、おばあちゃんとこに行っただけ。」
「な・・・にそれ。」

