先生がいた。

それから何週目かのある日。

美由と私は高崎先生の車の中。

「お前らしゃがんどけよ!」
「ふぁぁぁい。」

美由と座席の下にしゃがんでひそひそと笑う。

「やったね。」
「うん。ほんと嬉しい!!」

私たちの下校時間に先生も校外に用事があって出かけるらしく、それを知った私たちがねばりにねばって乗せてもらうことになった。