先生がいた。


昼休み、美由と友香と千鶴と4人で廊下のベンチに座って歌う。

「いま美由、アルトにつられてたよ!」
「やばー!もうどっちでもいいよ!」
「あはは!ダメだよー!!!」

千鶴とわたしがアルトで、美由と友香がソプラノ。

そこへ高崎先生が通りかかった。

「おぉ歌声が聞こえると思ったらお前たちか。」
「うわ!聴かれた!なんかやだ!」

4人できゃーきゃー騒ぐ。

「いいな。俺も歌いたいよ。」
「えー!先生が?へたそう。」

美由が言う。