「それより、大丈夫か?

体調は、どう?」



「ん、少し治ったみたい。

あたし、どれくらい寝てた?」



「えーと…、

今4時だから、

3時間くらい?」



「え!!

そんなに!?」



「ははっ。

ま、いんじゃね?

たまにはさ」



「あーあ。

初日に私何やってんだか…

ほんと恥ずかしい…」



「詩織はいつも

気張りすぎだから、

少しくらい緩んだくらいがいぃ。

てか、朝体調悪いって言ってくれれば良かったのに」



「んー、朝はここまでじゃなかったんだけど…。」



「次は何でもいいから、

そういうことはちゃんと俺に言えよ?」



「?

なんで聡に言わなくちゃいけないの?」



「はぁ?



…っもぅいいよ!//

今度は知らねぇからな!」



そうして
ぶつぶつ文句を呟く聡。


そんな聡は、なんか可愛い。(笑)



「ま、いーや。

たぶんもう大丈夫だし。」


「…帰るか」


口を尖らせて、
ぶっきらぼうに言いながら、
聡は鞄を持った。



「あ、ねぇ」



とっさに聡の袖を掴み、
私は思い出したように言った。