ココロ カラダ カケラ

「…麻美は京子が好きか?」

智基はそっと、隣で沈んだ表情を隠しもしない麻美を見つめた。


智基とて、わかっているのだ。
麻美にとって京子は、大事な友人で、姉のような存在だ。
そして京子は麻美を決して傷つけることはしないだろう。

だけど智基の男としてのプライドが、彼の頭に警鐘を鳴らす。