「よう」
意外と若そうな彼は軽く挨拶をしてきた。
「…どうも」
とりあえず返事をしておく。

するといきなり顔を覗き込まれた。鼻と鼻がくっつきそうだ。
「あんたの名は?」
「俺の名は……」
少し迷ってから、
「スワロゥ」
と、だけ小さく答えた。

彼はスワロゥ、スワロゥと呟くとニンマリ笑った。
「やっぱり僕様の予想通りなんだよ。」
可笑しそうに
犯しそうに
侵しそうに
笑った。

そしてまた近づいて来た彼は未だ動けないでいる俺のこめかみに銃口を向けた。
「僕様の名前はファルコン。よろしく。」