重く、圧縮された空気がのし掛かる。
思わず、全員が動きを止める。
これは、前にも感じたことがある。心臓がたかなる。脳味噌が揺すぶられる。突然の嘔吐感。耳鳴りがうるさい。足が震える。
男達は既に冷静さを取り戻していて、お互いの拳銃や刀を打ち付け、金属音を響かせる。
一つ、二つ、さらにはこの空間を押し抜けて響く金属音。
これが、反政府組織『猛禽族』流のリーダーに対する挨拶なのだと気付いたのは、既にリーダーが目前に迫ってきた時だった。
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