何故かあたしは今、目の前に居るコイツ……け、慶輔の家の前に居る……。



なんか、“慶輔”って呼ぶの抵抗あんだけど……。



そんなあたしの気持ちなんかお構い無しにグイグイと、あたしの腕を引っ張って行く。



『おい、おい!』



ほんと、慶輔の目的って、何なの?



「真凜!」

「はいッ!」



いきなり名前を呼ばれて吃驚したぁ~(焦)



「『はいッ!』って、お前……緊張してんの?」



そういって、慶輔はあたしの顔を覗き込む。



ドアップの慶輔の顔に吃驚しながら、顔に熱を帯びていくのを嫌でも感じる。



「////…はぁ?何言ってンの?あたしがこれくらいで緊張すンわけないじゃん!!」

「でも、顔赤いぜ?」



そんなことを言われて、みるみる内に顔、そして耳まで赤くなっていく。



「////////…うるさいッ!」



もぅ……
やんなっちゃう……。







「真凜……。
入れ!」



慶輔の言葉に促されて、あたしは、慶輔の家に入った。