「ふふっ。流石あたし!キレイにホットケーキが出来たわ」
なんて言っていると……
《ガチャ》
寝室のドアが開いた。
さっきまで伸びていた慶輔がやってきたからだ。
「あら、起きたのね。」
「いや、自分が殴っといてそれは無くね?」
「あれは慶輔が悪いンじゃなくて?」
「いや、あれは真凜が悪い」
は?
何言ってンのこの男(ひと)
「あんなに気持ちよさそうにベッドで寝てるお前が悪い」
「何で悪いのよ?」
「あの顔は、誘ってた」
はあ!?
ホント何言ってンのお??
あたしが誘う訳ないじゃん!!
ホント意味分かんない。
まぁ、いいっか
「早く顔洗ってきなさい。ホットケーキ冷めるわよ」
「え?朝飯ホットケーキ?」
「何?嫌なの?別に嫌だったら食べなくて良くてよ?」
「んな訳ねぇだろ。食べるに決まってんだろ。」
そう言って慶輔は、洗面所に向かった。

