身長も、私をとっくに抜かしてる。 がっしりした腕。 低い、安心できる声。 (若干、かっこよくなった…) ポーッとして、見とれてしまった。 「なんで、俺がわざわざこっちに戻ってきたか分かる?」 あずが、ポンと私の頭に手を置いた。 「えっ?」