「ご案内させていただきますので、こちらへどうぞ」 「……大丈夫か?」 先を歩いていく三浦さんとおじさん。 その後ろに続こうと足を踏み出した時 心配そうな声が落ちてきてあたしは助けを求めるかのように見上げる。 見上げた関谷さんは、心配そうな表情であたしを見下ろしていて。 泣きそうなのを我慢していたあたしを見るとふっと口を緩めて 「気にしなくて良いから。視察に集中しなさい」 落ち着いた声で言ってくれた。 「……はい」