完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>



後悔の後には疑問が次々と浮かんできて……。



三浦さん化粧品よく分からないとか言ってたけど、分かるはずじゃない。



あたしよりも絶対。



……何で分からないって言ったの?

自分の会社、ROSEのコスメを妹さんにプレゼントすれば良かったんじゃないの?


何で――――――



「小村さん……?でしたっけ?」


名前を呼ばれて、ふっと思考を切り替え視線をあげる。


「若いですね、お幾つですか?」


「あ……えっと、20です」

俯きがちに答えたあたしに、ROSEのおじさんは驚きの表情を見せる。

「20!?若いですな!その歳でもうプレゼンを担当するとは……ね、三浦君」