完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>




関谷さんは笑いながら離しているけれど、あたしはさっきと同じく引きつったまま。


あたしと関谷さん、そしてROSE側の間に置かれているソファーよりも少し低いテーブルを見つめていた。


……三浦さんがROSEの人?





混乱しつつ、頭を使って考える。


待って、あたしこの前三浦さんになんて言った?

ROSEは敵。


そう言ったよね?確かに。



ROSEに勤めている人の前でROSEは敵だと……?

あぁぁぁぁ……


何言ったのあたし!

思い出して後悔が襲ってくる。




……泣きそう。





この場から離れたい。

さっきとは別の意味で帰りたい……。


関谷さん達の会話も耳に入らず自分の世界に入り込む。