「……良い子だね、椿ちゃんは」 「そんな事ないです」 あたしは箸を動かしご飯を口へと運ぶ。 その後もたわいもない話をしつつ、料理を食べて、あたし達は百貨店を後にした。 「……あっ、ここで良いです」 あたしは窓に近付いて声を出す。 「家の前まで送って行きますよ?」 「や、ここで大丈夫です」 朝待ち合わせしたカフェの近くの道。 あたしが言うと、三浦さんは他の車に邪魔にならない場所へと車を停車してくれた。