と意味深な顔をする。


……?


その続きを待っていたあたしに三浦さんはふわっと屈んで顔をあたしの真横へと運んで


えっ?と思った瞬間。


「本当。キスしたくなる唇ですね」


耳元で囁いて離れると少し意地悪そうな笑顔を見せた。


あたしは顔がカッと熱くなる。



三浦さんに耳元でそんな事を囁かれて、普通でいれるはずない。


……きっと今、顔赤い。

その顔を隠そうと俯くと、三浦さんは試供品から遠ざけるようにあたしの手を掴みラッピングしている店員さんの元へと歩いた。


「はい、お待たせしました」



あたしの方へと差し出された袋。


自然と受け取ってしまうと、店員さんは会計を行う。



「良かったですね!彼氏さんに選んで貰って」