「すみません」 「……まぁ、いいですけど。……椿ちゃん?」 ふっと小さな息を吐いて三浦さんがあたしを呼ぶ。 その声に反応して顔を上げると……また唇が触れ合う。 「こうできるのは、俺だけだから」 ニヤッと笑った三浦さんに、あたしは口をパクパクさせて顔を赤くするしかできなかった。 会社同士はライバルだし、これからも契約の奪いあいがあるかもしれない。 でも、そんなの関係ないよね? 敵だけど好きなんだもん。 ━あなたは、敵━ おわり♪