心臓がドキドキしているのが分かる。 あたしも、言わなきゃ。 「あたしも、このままさよならするのは嫌です」 あたしが思っていた事を、三浦さんも思ってくれていたなんて。 それがすごく嬉しい。 「……俺と、付き合って貰えますか?」 耳元に届いた甘い声に、あたしは何度も頷いた。 「良かった。俺、椿ちゃんは関谷さんが好きなのかと思ってました」 嬉しさで、しばらく余韻に浸っていた時。 ふっと腕の力が抜けたと思ったら少し離れた距離。 へ……関谷さん? な、なんでそこで関谷さんが?